【完全保存版】羽織・和装コートの選び方

和装コート特集_BUYSELLONLINE

日毎に寒さが加わり、日足もめっきり短くなってきましたね。
冬将軍はもうそこまでやってきていますので、体調管理には気を付けて寒い冬を乗り越えていきたいものです。

今回は寒い冬に備え、「羽織と和装コート」についてのお話です。
これからの季節をお着物で過ごすには、大切なお着物を寒さや汚れから守ってくれる羽織やコートが必要となりますよね。
ですが、羽織とコートの違いについて疑問に感じ、どれを購入すべきか悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか?

そのようなお悩みを解決すべく、羽織と和装コートそれぞれの特徴についてご紹介していきますのでぜひ参考にしてみてくださいね!

【羽織】
羽織は着物用の上着で、洋服でいうジャケットのような存在です。
かつて羽織は男性が着るものであり、江戸時代には女性が羽織を着用することは禁じられていました。
そのような羽織を女性が着始めたのは、深川の辰巳芸者が素足に羽織姿でお座敷に出たことからというのが定説になっているようです。

羽織は男性は正装として着用できますが、女性が着ても正装用にはなりません。
しかし、着物との組み合わせで格を変え、様々なシーンに対応させることも可能です。
膝丈より長いものは長羽織と呼ばれ、普通の丈の羽織よりフォーマルな位置づけとなります。

前が開いた状態で着用する羽織は、着物や帯が見えるため、コーディネートによって全体をおしゃれに見せることができますよ!

【和装コート】
和装コートは襟周りがゆったりしており、下に着る着物の衿が見えるのが特徴です。
和装コートを着用するときは、コート同様に室内での着用はマナー違反となるので注意が必要です。
必ず訪問先では室内に入る前の玄関で脱ぐよう気を付けましょう!

それでは「道行」と「道中着」について詳しくお話していきます。

*道行
道行は柄付けや素材によって礼装や正装、またはおしゃれ着としてなど様々なシーンで活用できます。
例えば、黒や色無地の道行であれば結婚式や披露宴に、
小さい小紋柄や絵羽模様の道行はパーティーに、
個性的なデザインや紬地の道行は日常着として着用できます。

また、道行の衿には様々な形のものがあり、少しずつ格が異なってきます。
「道行衿」「千代田衿」「都衿」の道行であればフォーマル向き、
「へちま衿」「着物衿」の道行であればカジュアル向きとなります。

*道中着
衿袷が着物と同じ形になっていて、衿が裾の長さまであるものを「道中着」と呼びます。
前についている紐を結んで留めるものが多いため、着ることも脱ぐこともとても楽なのが特徴です。
基本的にはカジュアル着として楽しみます。

また、道中着は着物と同じように上前と下前を合わせるので、裾線が前に上がり、気姿をすっきりと見せることができます。
少しでもスマートに着こなしを楽しみたい方は道中着もおすすめですよ!

以上が「羽織と和装コート」の特徴の違いになってくるのですが、
一概に「道行はフォーマル、道中着や羽織はカジュアル」となるわけではありません。
道行でも生地が紬であれば「紬の上に着るカジュアルコート」になりますし、羽織も絵羽柄で紋が付けばぐっと格が上がります。

ご自身のお出かけ場所を想像し、羽織または和装コートの「種類」「素材」「柄付け」の三点を意識することでお気に入りを見つけることができるのではないでしょうか?

コート類は、一枚を何年も長くお召になるものですから流行り廃りのないシンプルなものをお選びになるのもおすすめです!
ぜひお気に入りのコートを見つけ、冬のお出かけをぐっと楽しくしていきましょう!

     

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