ひとりでも簡単に着られる!浴衣の着方や着付ける時の注意点は?

青い涼しそうな浴衣を着た女性

夏祭りや盆踊り、花火大会などで着たくなる浴衣。涼しげでいつもと違う自分になれるため夏になると浴衣を着たくなることが多くなると思いますが、着崩れがしないように自分でしっかりと着付けができるか不安ですよね。ですが、浴衣は必要なものをしっかりと揃えて手順を追って着れば一人でも簡単に着ることができますよ!

今回は、浴衣の着付けに必要なものや浴衣の着方を紹介します。男性用の浴衣の着方も紹介していますので、家族やカップルで浴衣を着て出かけたい方は是非参考にしてくださいね!

目次

浴衣の着付けに必要なものを揃えよう

浴衣一式

浴衣を着る時は、浴衣や帯以外にも腰紐などを揃える必要があります。まずは浴衣の着方を知る前に、着付けに必要なものが揃っているか確認をしましょう。

▼浴衣

手持ちの浴衣を用意する時は、サイズが合っているか羽織って確認しましょう。これから浴衣を買う予定の方は、身丈や袖丈をしっかり確認して選んでください。

・浴衣はこちら

▼帯

浴衣は合わせる帯を変えるだけで全体の印象が変わります。浴衣に合わせる帯はシンプルな名古屋帯や幅の狭い半幅帯(はんはばおび)がおすすめです。帯を複数持っておくとその日の気分でコーディネートを楽しむことができますよ!

・名古屋帯はこちら

・半幅帯はこちら

▼腰紐

腰紐は浴衣がはだけないための補強とおはしょりを作るために使用します。おはしょりとは、浴衣の余った着丈を上げて折ってできた部分のことを言います。訪問着や振袖の時に使用した腰紐を持っている場合は、そちらを使用してもOKです!

▼草履・下駄

浴衣の和の雰囲気を損なわないために、履物も和のものを用意しましょう。浴衣に合わせる履物は草履や下駄を合わせるのがおすすめです。

▼コーリンベルト or 伊達締め

コーリンベルトや伊達締めは、腰紐の上につけます。コーリンベルトや伊達締めを巻くとおはしょりがよりきれいに整うので、浴衣の着付けが慣れない方や長時間浴衣を着る時は用意をするのがおすすめです。

▼長時間着る時は帯板があると安心!

帯板は、帯を締めた後に前部分に挟む板のことを言います。長時間着る時や、帯のしわが気になる方は揃えておくと安心です。

▼汗じみが心配な方は浴衣用の肌着も用意しよう

見た目が涼しげな浴衣を着ていても暑い夏の日は汗をかいています。浴衣についた汗じみはなかなか落ちないため、汗じみが心配な方は浴衣用の肌着や肌襦袢を用意しておきましょう。

▼男性用浴衣の場合は?

男性が浴衣を着る場合も浴衣や帯の他、腰紐や下駄を揃える必要があります。体型が痩せ型で、帯のズレが気になる方はスポーツタオルを用意しておくと帯が安定しますよ!

・男性用帯はこちら

浴衣の着方を知ろう

浴衣の着付け

浴衣は訪問着や振袖よりも手順がシンプルで着付けが簡単のため、順番を覚えれば一人で着ることができますよ!ここからは浴衣の着方を説明します。写真を参考にしながら浴衣を着てみてくださいね。

  1. 浴衣を羽織り、衿の先から3分の1あたりを両手で持ちます。
  2. くるぶしの位置に裾がくるように浴衣を持ち上げます。
  3. 上前をきめます。
  4. 下前を合わせます。
  5. 腰紐を指3本入る程度のきつさで巻きます。
  6. 腰紐をきつく結びます。
  7. 後ろと前のおはしょりを整えます。
  8. 衿の掛け合わせを調節します。
  9. 衣紋(えもん)をぬきます。
  10. 伊達締めかコーリンベルトを巻きます。
  11. 背中のしわをとり、おはしょりを持って衿を整えたら完成です!

▼浴衣の帯の結び方を知ろう

浴衣の着着付けを終えたら、今度は帯を結びましょう。ここからは浴衣の帯の中でも定番の文庫結びのやり方を紹介します。手軽に覚えられるので是非マスターしてみてください。

※帯を結ぶ際に半分に折って使用する部分を「手」、銅に巻き付けて帯を作る部分を「たれ」という言葉を用いて紹介しています。

  1. 左手で帯の先を持ち、肩くらいまでの長さで半分に折ります。
  2. 折り目の山が外側にくるようにして肩にかけます 。
  3. 伊達締めの上で帯三角に開きながら一巻きします。
  4. 帯を一周させたら手の先からおろした部分に左手の指をかけて帯を締めます 。
  5. 帯をもう一周させたら、一周目と同じように手先に指をかけて帯を締めます 。
  6. 左の脇から帯を内側に折り上げます。
  7. 肩にかけていた手先を右胸の辺りまで引っ張り、手先が出るように手とたれを結びます。この時、結び目が緩まないように十字にして締めます たれの先を持ち、肩幅くらいの長さでじゃばらに折り返してリボン部分を作ります 。
  8. 折ったたれを中心に山折りします 山折りにした両端を谷折りにして、手先を上から下にかぶせて帯の内側に巻き込みます。その後、手先を下から上に引き上げてください。 同じように手先をおろして引き上げて余った手先を帯の中にしまいます。
  9. リボンの中心を右手で持ち背中側の帯の下を左手で持ったら背中にリボンを回してください 。
  10. 最後に背中の中心にリボンが回っているかを確認して完成です!

男性用浴衣の着方は?

浴衣を着たカップル

ここからは男性用浴衣の着方を紹介します。男性用浴衣は女性用の浴衣よりも手順が少ないため簡単に着ることができますよ!ちょっとしたお出かけやデートなどで気軽にチャレンジしてみてくださいね!

  1. Vネックのシャツやステテコを着ます。
  2. 浴衣を羽織り、背縫いを背中の中心線に合わせます 。
  3. 浴衣の左右の衿を持って前を合わせます。
  4. 上前をきめて、下前を合わせます。
  5. 衿先に腰紐をあてて後ろで交差をして巻きます。
  6. 腰紐をしっかりと結びます。
  7. 背縫いの部分で腰ひもの下から両手の人指し指を入れます。

▼男性用浴衣の帯の結び方は?

ここからは男性用浴衣の帯の結び方を紹介します。紹介するのは最も一般的な貝の口という結び方です。角帯(かくおび)を使えば簡単にできるので是非チャレンジしてみてくださいね!

  1. 帯を40〜50cmとって、縦半分に折ります。
  2. 半分に折った部分を体の中心にあてます。
  3. 帯を一回転して締めます。
  4. 帯をもう一巻きします。
  5. 帯の残りを確認して、床につくくらい帯が余っていたらもう一巻きします。
  6. 残りの帯を内側に折り込みます(たれをつくる)。
  7. 体の中心に織り込んだ帯を持ち、たれが上に出るように結びます。
  8. 最初に縦半分に折った部分を斜めに織り上げて、手の中にたれを通して上に引き出して結びます。
  9. 右手で帯の上、左手で帯の下を持って結び目を後ろに回して完成です!

男女共通!浴衣を着る時に気をつけたいポイントは?

浴衣を着て縁日にきた男女

せっかく着た浴衣がきれいに着れていないと、お出かけも楽しくなくなってしまいますよね。ですが、浴衣を着る時にちょっとしたことに気をつければ、きれいに着ることができます。ここからは、浴衣を着る時にチェックしたいポイントについて紹介します。浴衣を着ながら全身鏡でチェックしてみてくださいね!

  1. 裾がくるぶしの高さになるように調節をしよう。
  2. 背中の中心線がずれていないか確認しよう。
  3. 衿合わせが喉元までしっかりしまるように着よう。
  4. おはしょりに余分なしわがないか確認しよう。

出先で浴衣が着崩れてしまった時は?

浴衣が着崩れてしまった女性

出先でせっかく着付けた浴衣が着崩れてしまった!という経験をしたことはありませんか?着崩れてしまった時のために、事前に浴衣の裾や帯が下がってしまった直し方を覚えておくと安心です♪ここからは浴衣の着崩れの直し方を紹介します。

▼裾が着崩れてしまった時は?

浴衣を着て階段の上り下りや大股で歩くと裾の部分が着崩れしてしまいます。裾が着崩れた時は、前部分のおはしょりを持ち上げて緩んでしまった生地を上の方へ引っ張って持ち上げてください。最後におはしょりがでこぼこしないように整えればOKです!腰紐が緩んで裾が着崩れてしまった場合は、腰紐を締め直すのもおすすめです。

衿元が着崩れてしまった時は?

衿元は浴衣を着ていると最も着崩れがしやすい箇所です。衿元が着崩れてしまった時は、左側の衿とつながっているおはしょりの部分を下に引っ張ります。次に左腕の下にある穴の部分に手を入れて、右の衿につながっている部分持ちます。持った部分を左下に引っ張って帯の中に押し込みましょう。最後に、帯の下から衿の先を引っ張って胸元の緩みをなくせばOKです!

帯が下がってしまった時は?

移動中に帯が緩んでしまった時は、背中と帯の間にタオルやハンカチを入れましょう。背中にタオルやハンカチを入れても帯が緩いと感じる時は、前側にもタオルやハンカチを入れるのがおすすめです。

【番外編】浴衣を着るのにおすすめの行き先は?

浴衣を着て散策したいおすすめスポットにいる女性

浴衣は夏の特別なお出かけや普段着など様々な場所に着て行くことができます。ここからは浴衣を着て出かけるのにおすすめの場所を紹介します。

▼夏のお祭りや盆踊り 花火大会など

お祭りや盆踊り、花火大会は浴衣を着て出かけるのにおすすめで定番のスポットです。友人同士やカップルで浴衣を着て出かけるといつもと違う気分でデートが楽しめますよ!

▼夏の普段着や温泉旅行にもおすすめ

浴衣は夏の行事以外にも普段着としても着ると、いつもと違う気分で出かけることができます。浴衣は温泉旅行の時に持って行くのもおすすめです。旅行中は温泉旅館の浴衣を着ることが多いと思いますが、お気に入りの浴衣を持っておくと旅行先でも着ることができます。温泉旅行で浴衣を着る時はラフな雰囲気を出せる半巾帯を合わせてみてください♪

▼浴衣を訪問着にするのはOK?

浴衣は着物の中でもカジュアルな洋服と同じ扱いになります。訪問着代わりにしてフォーマルな場に着るのはマナー違反になりますので気をつけましょう。

浴衣の着方は簡単!家族やカップルで夏のおしゃれをより楽しもう

浴衣を着て楽しそうな男女

今回は浴衣を気軽に着てみたい方のために、浴衣を着る時に揃えるものや着方の他、着崩れをした時のお直しの方法などを紹介しました。浴衣を一人で着付けるのはハードルが高く感じるかもしれませんが、少しずつ練習を重ねると一人でも着ることができますよ!
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