江戸小紋初心者さん必見!種類や柄の選び方・コーディネートを紹介

江戸小紋

小紋の種類の中でも定番の江戸小紋は、シンプルで着る人を選ばない魅力的な着物です。江戸小紋に挑戦をしてみたいものの、小紋との違いやTPOに合わせたコーディネートが分からないと、どれを選べば良いか分からず不安になってしまいますよね。

今回は、江戸小紋の着物に初めて挑戦する方のために、江戸小紋の格や他の小紋との違いにくわえ、定番の柄やTPO別におすすめのコーディネートを紹介します。

江戸小紋とは?

江戸小紋とは、小紋という小さな柄を全体にあしらえた着物で、小紋の中でも代表的な種類のひとつです。江戸小紋は、江戸時代に日本全国の武士が江戸小紋を礼装として着用したことがきっかけで誕生しました。

江戸小紋が遠目から見て無地に見えるのは、ぜいたく禁止令という法令が存在していたためです。そんな中、武士や町人のしゃれ心が働き、江戸小紋は近くで見てようやく分かる大きさの柄になりました。

その後、江戸小紋の柄の種類が増えて、庶民にも流行。1955年に小紋型染の職人が重要文化財保持者に認定されたときに江戸小紋という名称が誕生しています。

▼江戸小紋の格は?

通常の小紋は食事会や観劇などで着ることのできる外出着として着ることが多くありますが、紋のあるものや格式の高い柄のものを選べば、色無地や訪問着と同格の準礼装として着ることができます。

江戸小紋を選ぶ際は、着て行く先に合わせて柄や紋の数を確認して選ぶようにしましょう。

▼通常の小紋と江戸小紋の違いは

通常の小紋と江戸小紋は、柄にも違いがあります。通常の小紋は遠目から見ても分かる程度の大きさの柄を全体に描いていますが、江戸小紋は遠目から見ると無地に見えるくらい細かくて小さい柄が描かれているのが特徴です。

江戸小紋は柄の大きさや種類によって格が異なるので、好み以外にもTPOに合った柄を選ぶようにしましょう。

▼江戸小紋のTPOは?

江戸小紋はさまざまな場に着て行くことができる汎用性の高い着物です。

外出着として着ることのできる江戸小紋は、食事会や観劇などのお呼ばれの場で着ることができます。準礼装として着て行ける江戸小紋は、入学式やお宮参りなどでも着ることができますよ。

▼江戸小紋は訪問着としても使える?

江戸小紋を結婚式で訪問着代わりに着て行く場合は、柄や紋の数、帯合わせに注意してコーディネートしましょう。

柄はフォーマルな場で着ることができる、小紋三役・五役の中から選ぶのがおすすめです。紋は一つついたものを選び、帯は品格のある袋帯を合わせましょう。

親族として結婚式に出席する場合は黒留袖や色留袖、華やかなデザインの訪問着を着ることがマナーになります。そのため、江戸小紋を訪問着として着る場合は、友人として出席する結婚式やパーティーに行く際に選ぶのがおすすめです。

江戸小紋選びでよく見る柄(文様)を紹介

一般的に、江戸小紋は柄が細かいほど格が高くなります。初めて江戸小紋を選ぶ方は柄の違いを見分けるのが難しく感じるかもしれませんが、柄の違いを知るとよりおしゃれの幅が広がりますよ!

それでは、江戸小紋で定番の柄をチェックしてみましょう。

▼小紋三役・五役(定め小紋

小紋三役・五役は江戸時代に各藩が使用していた柄の総称です。行儀、風通し、鮫の3つの柄を三役、そこに大小霰(あられ)と万筋(まんすじ)の柄を合わせた総称と五役と言います。また、小紋三役・五役は定め小紋と呼ばれることもあります。

小紋三役・五役がついた江戸小紋は紋をつけると、訪問着代わりとしても使うことができますよ。それでは、小紋三役・五役の柄の特徴や意味をチェックしてみましょう。

まずは、以下の3つの柄が小紋三役になります。各柄に込められた意味もチェックしてみてください。

・行儀

斜め45度の角度に点を打った行儀の柄は、仙台藩の伊達家の江戸小紋に使用していた柄です。お辞儀の角度と同じため、礼節や秩序を尽くすという意味が込められています。

江戸小紋の中でも定番の柄で、描かれた点の大きさも大小様々。フォーマルな場に着て行くときは細かい柄のものを、ちょっとしたお出かけで着るときは大きめの柄のものを選ぶのがおすすめです。

・角通し(かくどおし)

縦横垂直に点をあしらえている角通しは信濃の戸田家が使用していた柄で、通し文様と呼ばれることもある柄です。角通しには柄を縦横にまっすぐに描いていることから筋を通す、という意味が込められています。

角通しの江戸小紋は、スタイリッシュですっきりとした着物から、チェック模様のようにかわいい着物まで選ぶことができます。

・鮫

鱗のように広がる鮫は紀州の徳川藩が使用していた柄です。戦で使用していた兜が鮫皮のように堅かったことから、魔除けや厄除けの意味が込められています。鮫柄の江戸小紋は、遠目から見ると光沢がかったように見えるのが特徴です。

鮫の柄はツヤがかったたように見えるため、顔色もパッと明るく見えます。入学式やお宮参りなどで、華やかな雰囲気の着物を着たい方にもおすすめですよ。

・大小霰(あられ)

霰を散りばめた大小霰は薩摩の島津藩が使用した柄です。行儀の点模様とは違い、大小さまざまな点模様を描いている、行儀とは違うかわいらしさもあるのが特徴です。そんな大小霰は「空から降る霰のような勢いがつくように」という意味が込められています。

霰柄の江戸小紋は、着物布の色で雰囲気がガラリと変わります。着物独特の粋のある雰囲気に着こなしたい方は、紫色や紺色などの暗めの色を、かわいらしさを出したい方は朱色や水色などの明るい色の着物を選ぶのがおすすめですよ!

・万筋(まんすじ)

細かい縞模様を描いた万筋の柄は、江戸時代の中期〜後期に縦縞柄の着物が流行したときに流行った柄です。万筋の着物は、まっすぐ筋を通すという意味を持っています。

万筋の江戸小紋は、糸入れが難しく染め上げるのに時間がかかるため、高価なものが覆うのが特徴です。ですが、細かい制作過程を経て出来上がった万筋柄の江戸小紋は上品で着こなしやすいため多くの人に愛されています。

▼小紋三役・五役以外の柄の種類は?

江戸小紋の柄は先程紹介した5つの柄が定番になりますが、日本の伝統に関わる花や葉をあしらえた柄などがあります。ここから紹介する柄は江戸小紋の中でもカジュアルなものになります。おしゃれ着として着る江戸小紋を選ぶ際は以下の柄もチェックしてみてくださいね!

・江戸小紋で定番の花柄を紹介

訪問着や振袖のように花柄の江戸小紋があると、季節に合わせて楽しく柄を選べますよね。実は、江戸小紋にも花柄の着物が存在します。中でも桜や菊、梅の柄は伝統的で季節感があるため人気となっています。

春は桜、秋は菊柄の江戸小紋がおすすめです。桜は春の初めに咲くことから豊かさや繁栄を願うときに着ることと多い柄のひとつです。菊は皇室のご紋章として利用されたり、中国では長寿のために使われたりしました。伝統を重んじる方におすすめですよ。

梅は、寒い冬を乗り越えて開花する花のため苦難を乗り越えて開花する喜びの象徴とされています。おめでたい場に着て行くときに選んでみてはいかがでしょうか?

江戸小紋 藍色 佐藤昭人 天然藍染 文字文 幾何学 正絹 袷 Mサイズ
江戸小紋 オレンジ 中村勇二郎落款有 草花 正絹 袷

TPO別 江戸小紋と帯を紹介

ここまでで、江戸小紋の格やTPO、柄についてお話してきました。実際に江戸小紋を選んでいると、TPOに合うものを選べているか、分からなくなってしまう方も多いかと思います。

ここからは、TPO別におすすめの江戸小紋と帯を紹介します。結婚式や入学式のほか、ちょっとしたおでかけの際に着ることができる江戸小紋と帯を紹介しています。ぜひチェックしてみてくださいね!

▼結婚式などにおすすめの江戸小紋

結婚式に着て行く江戸小紋は、格が高いものを選ぶようにすることが大切です。柄がより細かい一つ紋のものを選ぶようにしましょう。色は、くすみがかった赤色や青みがかったグレーもおすすめです。

結婚式向け江戸小紋の着物はこちら

・結婚式に江戸小紋を着るときの帯合わせは?

結婚式に着物を着て行くときは、袋帯を合わせるのがマナーですが、江戸小紋を着るときも同じように、袋帯を合わせるようにしましょう。

袋帯の中でも金糸で縫った格式の高いものを選ぶと、マナーを守りながら江戸小紋を着こなすことができます。

結婚式向けの袋帯はこちら

▼入学式などにおすすめの江戸小紋

入学式やお宮参りなどで江戸小紋を着るときは結婚式と同様、細かい柄をあしらえた一つ紋の江戸小紋を選ぶようにしましょう。色は明るく見えるパステルカラーのものが人気でおすすめです。

入学式向け江戸小紋の着物はこちら

・入学式などに江戸小紋を着るときの帯合わせ

入学式やお宮参りで江戸小紋を着たときは、品のあるデザインの袋帯や綴(つづり)の名古屋帯を合わせるのがおすすめです。おすすめは白色などの明るい色の帯です。パステルカラーの江戸小紋にしっかりなじみ、お母さんらしい優しい印象にしてくれますよ。

白色の袋帯はこちら

▼お茶会や観劇などにおすすめの江戸小紋

お茶会や観劇などの、おしゃれ着として江戸小紋を着るときは、紋のないものを選ぶのがおすすめです。柄は好きなもの選んで問題ありません。

さまざまな柄を寄せ集めるように敷き詰めた「寄せ小紋」や柄の周りを点模様で埋め尽くした「地落ち」の江戸小紋も人気ですよ!

劇場用などにおすすめの江戸小紋の着物はこちら

・お茶会や観劇で江戸小紋を着るときの帯合わせは?

おしゃれ着として着る江戸小紋には、名古屋帯やしゃれ袋帯を合わせましょう。江戸小紋は全体に柄をあしらえている着物ですが、遠目から見るとシンプルな見た目の着物です。

帯合わせの中でもおすすめなのは、華やかな模様の帯です。華やかな帯がアクセントになるため、メリハリのある着こなしになりますよ!

しゃれ袋帯はこちら

名古屋帯はこちら

行き先に合った江戸小紋を選んで楽しく着こなそう

今回は、小紋の種類の中でも人気の江戸小紋に関することや柄の種類はもちろんのこと、TPOに合わせたおすすめの江戸小紋や帯合わせまで一挙にご紹介しました。

江戸小紋は柄によって格が異なるため、合わせるのが難しく感じるかもしれませんが、日本の歴史や柄の成り立ちを学びながら楽しく選んでみてはいかがでしょうか?

そして、バイセルオンラインではさまざまな柄の江戸小紋や帯を販売しています。今回紹介した色やタイプ以外の帯も扱っていますので、ぜひサイトでチェックしてみてくださいね!

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